Wine Is Not an Emulator

Wine Is Not an Emulator = Wine

【Wineとは】

1985年モノのロマネコンティ
ではなくて・・・

オープンソースの Windows API 実装を通じて、
主としてx86アーキテクチャ上のUnix系
オペレーティングシステムにおいて
Windows用アプリケーションを
ネイティブ動作させることを目標とする・・・(Wikiより)
なんだか分かりませんよね。w

【ちょっとだけ分り易く】

システムコールなどのOSが持つ関数については
WindowsOSとLinuxでは互換性がありません。
そこでLinux側にWindowsOSと互換性のある
ライブラリを置いて、WindowsOS用アプリを
動かしてしまえ!ってことなんです。

【Windowsのエミュレータなの?】

Wineは基本的にCPUエミュレーションは行いません。
よって他のエミュレータのようにパフォーマンスが
大きく落ちること無くWindowsアプリが動きます。
Wineというネーミングは他のエミュレータと差別化
するために、Wine Is Not an Emulator を
Wineと略したというのが有力な一説であります。

【Windowsアプリは何でも動く?】

古くからあるのですが、残念ながらWineは未だ発展途上であり、
完全に動くものはまだまだ数少ないでしょう。
拙生が試した数少ないWindowsアプリの中で、実用とできるものは、
秀丸エディタ、FFFTP、ClamWin、JWCAD、MMANA、TurboHAMLOG、
Firefox、VLC、Lhaplus位です。
Office2007ProfessionalPlus(ライセンスの関係で)も
インストールは出来ました。
エラーを吐きつつもWord・Excel(セーフモード)では実用になります。
ただしExcelは.xslxではダメで、.xslでしか保存できないようであります。
photoshopCS3はインストール自体がNGで、CS2はインストール
できたものの、初回の起動時のみ稼働、あとはエラーを吐き
使えませんでした。。。
ゲーマーでないので試してはいませんが、MIDIが鳴らない
など多少不具合はありますが、多くのゲームが動くようです。

開発はのろまな亀ですが、何年か前かと比較すると確実に
使えるアプリが増殖しているようです。

【パフォーマンスとトレードオフ?】

CPUエミュレーションでパフォーマンスを落とさないために
個々のアプリに対応しなくてはならないので、開発チーム
にとっては膨大な作業となります。
パフォーマンスガタ落ちでも使えるのが良いのか、
パフォーマンス優先で使えるようになるまで待つのか、
考えどころであります。

【使い分け】

OSの切り替えなしでシームレスに使うには。。。
使えるものはWineで使う。
ダメなものはVirtualBOXなどのゲストOSとしてWindowsOSを
インストールして使う。
この2つを使い分けることであります。
ただしWindowsOS専用アプリでなきゃダメということで
なければ、機能だけならWindowsOSでできることはubuntu
でもできちゃいます。

拙生はWindowsOS時代に使い慣れた秀丸エディタなんかは
今でも使っていますし、MMANAはWine上で走らすのみで、
WindowsOSでは使ったことはありません。
両者とも同じスペックのパソなら、パフォーマンスは
同じかWine上のほうが上ですよ。(これホント!
拙生はLibreOfficeのCalcしか使いませんが、Excelで
試した時は七面倒臭い公式の計算でも非常に早いです。

* 様々なランタイムを導入すると、VBや.NET Frameworkを
  利用したアプリなど使える範囲が広がる可能性がありますが
  必要に駆られているわけではないので拙生はそこまで
  やっていません。

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