パルサー

物知りな知人が、一昨年地球が5万光年離れた
中性子星(パルサー)から放たれた放射線に
晒された話をしてくれました。
中性子星でもマグネターと呼ばれ、強力な電磁気力を
持っていてブラックホールほどではないけど、極から
強烈なジェットを噴射しているとのことで、5万光年先からの
放射だったから大気をなぞっただけだったけど、もっと
近かったら、大気が破壊され我々の命はなかったんだぞ
という怖いお話しも。(笑

中性子星は超新星爆発の時に重力が足りなくてブラックホールに
なりそこなった中途半端なやつだけど、それでも1cc程度の体積で
数億tあるとも教えていただきました。
じゃあそれよりも密度が濃いブラックホールって・・・
凡人には全く想像もつかない世界ですね。

パルサーを発見したのは大学院の女子学生だったとか、
ノーベル賞をもらったけどもらったのは指導していた
教官で、今でもそれに異議が唱えられているとか。。
ウーン、実に詳しい。

ところで定期的にパルスを発することから中性子星が
パルサーと呼ばれていることは拙生でも知っています。
その話になると。。。なんと物知りのはずの知人より
拙生のほうが詳しかったことが一つだけありました。w
なぜパルスが放射されるかの原理にまつわることです。

自転軸と磁場の極はずれている(地球もそうです。)ため、
自転軸は一定でも、磁場の極から吹き出すジェットは
自転によってずれが生じ、放射が地球に向いた時のみ
観測できるためパルス状になる、というのは結構
常識っぽいお話ですが、1/1000秒なんて周期の早いパルスも
観測されるので、中性子星の中には1秒に1000回も回転
しているもながあるの?って話についてなのです。
そのような中性子星があることは知っていました。
知人はなぜ高速回転になりえるのかまではうまく
説明できませんでした。

pulsar

拙生はなんとかうまく説明できたようで、それは別件で
The law of the conservation of angular momentum
について翻訳&検索していた時偶然得た知識でした。

長い紐の先にオモリを付けて巻き取りながらクルクル回すと
紐が短くなるほど回転が早くなるってやつですね。
つまり凝縮されればされるほど高速回転になる。
太陽とほぼ同じ質量の中性子星は直径20Km程度ですから
太陽の1/69600程度に凝縮されていることになります。
じゃあ質量がそれよりも極端に大きく、ほとんど大きさのない
カーブラックホール(回転しているブラックホール)はもっと高速??
なんて考えていただけで目が回りそうです。。。

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