GIMP @ 歪み補正
先日のGIMPによる傾き補正についての質問時に
レンズの歪み補正についても訊かれました。
時間の関係で文字のみで説明しましたが
分かりづらかったと思うので例を示します。
方眼罫を写真で取るとレンズの歪みが分かります。
そんな時は フィルター ⇒ 変形 にある
レンズ補正を使うと、かなりの補正が可能です。
プレビューを見ながら数値を変更しますが、
初めてやる時は、数値をいろいろ動かして
変形の傾向を見てください。
ここでは中央部と周辺部のみを使って補正しましたが、
場合によってはXシフトやYシフトも駆使して頑張れば
もっと綺麗に補正できるでしょう。
部分的に選択してその範囲だけの補正もできます。
*選択部分をあまり大きく補正すると、範囲外とを
またぐ線が乖離してしまうので注意が必要です。
補正後
こんな感じです。
チャッチャとやった割には、そこそこ補正できて
いるでしょう?
スキャナで取り込めば歪はありませんが、
カメラで撮ってきた文章を電子ファイル化するとか、
直線的なビルディングなどの写真をパース風に加工
するなど、便利に使えます。
参考
パース風を作成するには
・取り込んだ写真の歪補正。
・レイヤーを(同じものを2つ)複製する。
・前面のレイヤーを線画にする。
・後面のレイヤーを水彩画風にする。
・両レイヤーを可視化して適当なレイヤーモード
(オーバーレイやソフトライト等)を選択するか
前面レイヤー(線画)の不透明度を下げる。
・らしく見えるトリミング。
このように手順はそう多くはないのですが、
上記の程度ではパースっぽい作品?となります。
初めて作成すると、満足感と自信への贔屓目で(笑
十分のような気もしますが、本物ののパース風とするには、
更に周囲の余分なもの(電線や隣接建造物)などを
打ち消すノウハウ、線画のときの線の鮮明度や、
水彩画風にするときの明度とコントラストなどの
繊細な調整が必要です。
・フォトショでは水彩画というフィルターが
ありますが、GIMPでは芸術的効果にある
キュービズムがそれにあたります。
・GIMPは本物のパース用の素材作りも得意です。
フリー写真集サイトで頂いてきたたものを上記手順で
サラっとパース化してみました。
細かな作業や調整を面倒臭がるのは拙生の特徴ですが、
面倒だと分かるまでは何でもやってみるのも特徴であります。w
最初は教本どおりにやってみるのですが、手順などは
可能な限り省略や簡略化したり、類似した使い慣れている
フィルター機能を代替したりと、自己流の部分も多く
占めていますので悪しからず。
* 作成環境はubuntuのGIMP 2.8.10です。
同じ機能があるか、名称が同じか、等
他のOSでは検証していません。
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