GIMP @ 歪み補正

先日のGIMPによる傾き補正についての質問時に
レンズの歪み補正についても訊かれました。
時間の関係で文字のみで説明しましたが
分かりづらかったと思うので例を示します。

方眼罫を写真で取るとレンズの歪みが分かります。

1

そんな時は フィルター ⇒ 変形 にある
レンズ補正を使うと、かなりの補正が可能です。

プレビューを見ながら数値を変更しますが、
初めてやる時は、数値をいろいろ動かして
変形の傾向を見てください。

2
ここでは中央部と周辺部のみを使って補正しましたが、
場合によってはXシフトやYシフトも駆使して頑張れば
もっと綺麗に補正できるでしょう。
部分的に選択してその範囲だけの補正もできます。
 *選択部分をあまり大きく補正すると、範囲外とを
  またぐ線が乖離してしまうので注意が必要です。

補正後

3
こんな感じです。
チャッチャとやった割には、そこそこ補正できて
いるでしょう?

スキャナで取り込めば歪はありませんが、
カメラで撮ってきた文章を電子ファイル化するとか、
直線的なビルディングなどの写真をパース風に加工
するなど、便利に使えます。

参考
 
パース風を作成するには

・取り込んだ写真の歪補正。
・レイヤーを(同じものを2つ)複製する。
・前面のレイヤーを線画にする。
・後面のレイヤーを水彩画風にする。
・両レイヤーを可視化して適当なレイヤーモード
 (オーバーレイやソフトライト等)を選択するか
 前面レイヤー(線画)の不透明度を下げる。
・らしく見えるトリミング。

このように手順はそう多くはないのですが、
上記の程度ではパースっぽい作品?となります。
初めて作成すると、満足感と自信への贔屓目で(笑
十分のような気もしますが、本物ののパース風とするには、
更に周囲の余分なもの(電線や隣接建造物)などを
打ち消すノウハウ、線画のときの線の鮮明度や、
水彩画風にするときの明度とコントラストなどの
繊細な調整が必要です。

・フォトショでは水彩画というフィルターが
 ありますが、GIMPでは芸術的効果にある
 キュービズムがそれにあたります。
・GIMPは本物のパース用の素材作りも得意です。

フリー写真集サイトで頂いてきたたものを上記手順で
サラっとパース化してみました。

2
 
写真はどこかって?パースです。(笑笑

細かな作業や調整を面倒臭がるのは拙生の特徴ですが、
面倒だと分かるまでは何でもやってみるのも特徴であります。w
最初は教本どおりにやってみるのですが、手順などは
可能な限り省略や簡略化したり、類似した使い慣れている
フィルター機能を代替したりと、自己流の部分も多く
占めていますので悪しからず。

* 作成環境はubuntuのGIMP 2.8.10です。
  同じ機能があるか、名称が同じか、等
  他のOSでは検証していません。

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