LPF前置の入力回路

GU-74Bx2で6mのAMPを計画している方がいます。
このアンプ、実はHF帯の3バンドで製作してあり、
別のHFのアンプが完成したので必要無くなり、
6mに改造したいとのこと。

相談されたのは入力回路についてです。
現状は50Ω抵抗受けで、ナマクラ方式(笑)の
LPFを前置してあります。
LPFのカットオフは30MHzで、入力容量が2本で
実測110pFなので、エキサイタ側も100pF+10pFとし、
Lは0.3μH程度です。

これを6m用に、例えばカットオフを60MHzにするには
入力容量が大きすぎると言うのです。
つまりチェビシェフ型LPFで、3エレメントとするには
110pFは大きすぎて、シングルにして使うべきかと
悩んでいるようです。
ある条件で算出すると、54pFという1本の入力容量に
ピッタリあった値が出てきたので、いかにも1本に
しなさいと言われている気がするとのこと。w

シングルバンドに変身するのだから、50Ω無誘導抵抗に
キャンセル用のL(0.1μH程度)をぶら下げれば良いのに。。
という話は置いておいて、聞かれたからには一応回答せねば
なりません。。。?

エキサイタは100W出るので74Bの押しとしては有り余ってます。
で、エキサイタ側のCを54pFとし、Lに直列に110pFを繋いで
球にに入力しちゃえば?
と言うと、キョトンとした顔をしていましたので回路を描いて
グランドには入力容量の110pFを通して落ちるので、直列となり
55pF程度になることを説明。
その中点からグリッドに入力されるので分圧されますが、
エキサイタには十分余裕があるわけです。

正直、訊かれたので答えてみたものの、やったことがないので
うまくいくかどぉかは全くわかりません。。。

その後は・・・LPF使用のコダワリを捨て去り、キャンセルコイル
方式に変更することをオススメしたのは言うまでもありません。
また出力側のπネットワークをQ13・Zpが1.65KΩで計算すると、
プレート側のCは26pF程度で、ほぼ球2本分の出力容量+浮遊容量
くらいなので、プレートVCは無しにしてLとロードVCの可変で
調整できるようなものにすることをご提案させていただきました。

その話には納得していただけましたが、分圧方式が面白そうなので
一応試してみたいとのこと。
完成が待ちどぉしいです。
なぜって?成功したら同様なものを作ってみようかと。w

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