4年が過ぎました。

昨日で4年目を迎えた3.11。

心配で自宅に戻り、被害がなかったことに安堵したものの
TVを入れた途端、津波が名取を襲って人も畑も民家も車も
何もかも飲み込みんでいるいる恐ろしい光景をヘリからの
映像で観ることになってしまい、その後の報道で他の地域の
被害も次々と明らかになり、まるで戦場のような光景に
呆然とし、TVの前から離れることができず、何も手が
つかないまま数日間を過ごしました。

昨日のTV特集番組を観ていて、当時のヘリからの映像で
逃げ惑う人や車を見つけては声にはならなかったのですが
「そっちに行っちゃ駄目だ!」とか「そこから早く離れろ!」と
祈り続けたことやを鮮明に思い出しました。

当時のポストはサーバー事故で喪失してしまいましたが、
知人の安否が気になり、最初はもっと緊急性が高いものを
優先すべく控えていましたが、1周間ほど経ってから連絡を
取ってみたことなどをポストしたことを覚えています。
拙生は学生時代を仙台で過ごしたことがあるため、
稀にですが交流のあった被災地の学友がいて、連絡のとれた中で
無事だったのが5人、避難した人が3人、連絡が取れないのが
4人でしたが、残念ながらその後の友人情報で連絡の取れなかった
うちの2人が亡くなっていて、後2人は未だに連絡が取れません。
どこかで無事でいてくれると良いのですが。

同じ趣味の知り合いの方は津波が数百m先まで来たそうで、
九死に一生を得たということでしたが、やはり同じ趣味の
某電力会社の知人から、大丈夫という政府の見解や報道は
信用せずにサッサと逃げろというアドバイスにより、
避難したとのことで、避難先の福島市に無事でいると分かり
安堵しました。
実はこれを書きながらその後安否を失念していたため、
たった今電話をしてみました。
原発から30Km圏内ですが、風向きなどのせいで比較的
汚染されてずに線量が低い地域だったため、現在はご自宅に
戻られて以前の日常生活を取り戻していることが確認できました。

東日本大震災に関しては原発・復興・仮設住宅・金の流れ等々
いろいろなことが未解決のままで、書きたいことは山ほど
あるのですが、巨大地震のメカニズムについて
ちょっとだけ書いてみます。

ここ10数年で精度の上がったGPSによる測定により、数mmの
地表移動量や方向の観測が可能になっているとか。
その観測により東日本大震災の前にプレート境界の巨大地震を
引き起こす部分であるアスペリティにかなりのテンションが
掛かっていたことが予想されていたらしいのですが、震災直前には
地表移動が落ち着いて、専門家も危惧することをやめてしまった
途端に発生したという情報があります。
アスペリティ部分にかかるテンションと跳ね返す力が拮抗し
一時的に地表移動が落ち着くのが巨大地震の前触れということ
なのでしょうか。

アスペリティは単独で動き地震を発生させる。
と言っていた専門家もいたようですが、東日本大震災では
巨大アスペリティが弾けたことによる連鎖で、他のアスペリティが
反応したためいくつもの違う津波が発生したと分析する別の
専門家もいます。(実際にはプレート表面の崩れも加わっている)
事実、東日本大震災発生後の地震波の連鎖よると思われる地震が
世界各国で起きていることが判明しています。

このようにまだ歴史が浅い地震学では解明や予測のつかない
ことが多々あるはずで、東日本大震災という悲劇を教訓にし
膨大なデーターの解析により飛躍的な発展をしてくれれば
良いのですが。。

そんな確立していない地震学を基盤として建設されている原発は
まさに砂上の楼閣ですね。

現在は南海トラストが大きな注目を集めていますが、北海道の
太平洋側にもM9クラスの可能性があるとも言われています。
拙生がこの世に存在しているうちにまた悲劇を目の当たりに
しなくても済むよう切望します。

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