MMANAで遊ぶ

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4件のフィードバック

  1. 高橋明治 より:

    初めてご連絡いたします
    記事内容興味深く会見いたしました。私現在1kw局の変更申請を検討しております。電波防護指針計算でつまずいております、出来ますればアドバイス・ご援助をお願いしたくよろしくお願いいたします。
    使用しているアンテナは、パーフェクトクワッドの4エレ5バンドのキュビカルクワッドです、
    《懸案事項》
    ① ゲインがカタログには13~17dBiとあるが大きすぎるのでは
    ② 俯角減衰量のデーターがメーカーにないので、計算で求められませんでしょうか?
    以上よろしくお願いいたします
    高橋明治/JA1XPQ

  2. 大場窮策 より:

    拙作サイトへのご来訪を感謝いたします。

    リアルグラウンドにおけるアンテナ利得は設置条件により
    大きく異なりますが、俯角減衰の場合は地面反射以前の
    輻射のみが寄与するため、自由空間での計算となるので、
    シミュレータ利用の計算が一番楽です。

    シミュレーターでの計算はご使用になるアンテナ仕様を
    数値化する必要がありますので、パターンにおいて
    任意の仰角(=俯角と同意)を簡単に表示できるMMANAは
    最適なシミュレーターだと思います。

    1  MMANAにご使用のアンテナのサイズを入れる。
    2 自由空間において計算
    3 パターンの左下ボタンで仰角(=俯角)n度のゲインを再計算
    (MMANA利用法詳細は割愛)

    直下なら90度ですし、他の角度で最短距離となる場合は
    その角度で計算します。

    注意点

    ・5バンド巻いた形状で各バンドを計算することです。
     同サイズのシングルバンドとは俯角減衰量は異なります。
    ・条件が一番厳しいハイバンドエッジの計算および最高ゲインの
     計算を行い両者ともクリアする必要があります。
     拙生は周波数はハイバンドエッジ、ゲインは最高ゲインを
     使用して合否判定します。
    ・dBiをdBdに換算しないと2.15dB損をします。
    ・自由空間にしないと最大6dB、実際には5dB強は損します。

    (詳細は固定ページの無線系⇒計算⇒俯角減衰量)

    尚、WARCバンドを含めた2エレメント以上のキュビカルクワッドで
    隣接周波数パラスティックエレメントの振舞によるすべてのスペック
    低下についてははここでは触れないことにします。
    いずれにしても自由空間におけるスペックはメーカー公表値
    になければ自力計算が必要ですから。

    • 大場窮策 より:

      読み返したらわかりづらそうなので一例を。

      以下のファイルをダウンロードしMMANAで開いて下さい。
      (頼まれごとで計算している途中のものですが)
      こちらからダウンロード

      アンテナ定義タブの24MHz給電点はw5cですが、
      18MHzの時にはw1cとしFreqを18.168とします。

      24MHzでの計算例

      1 周波数特性からバンド内ではハイバンドエッジが最高ゲイン
      2 防護指針では周波数が高いほど条件が厳しくなる

      この2点からハイバンドエッジの24.990で計算します。

      計算タブの計算条件を自由空間とします。
      ・自由空間 11.59dBi
       (リアルグラウンド16.66dBi)

      パターンタブの水平パターンの仰角ボタンで
      任意の仰角を再計算させます。
      直下が最短距離になる場合は
      90°での再計算 -3.50dBi
      よってダイポール比は-2.15で -5.45dBd

      方法1 この値をアンテナ利得とする
      方法2 利得最大(0°)の9.44dbiと-3.50dBiの差
          12.94dBが俯角減衰量なので損失とする

      どちらでもOKです。

      このようにして各バンドを計算してゆきます。

    • 大場窮策 より:

      一つ注意事項を書き忘れました。

      前述の
      地面反射以前の輻射のみが寄与・・・
      という条件で算出するので、総通ホームページから
      ダウンロードした計算では、反射の項目を有効に
      して下さい。

      理想的な(?)反射は6dBの利得を持つため
      必要距離も2倍となります。