ハリクラフター

ヤフオクハリクラなんて歌なかったでしたっけ?w

最近は出品ばかりで落札したものは少ないのですが、
先ほどハリクラのSX-96を落札しました。
口の悪い友人には
オヒ!球はもうやめたんじゃないの!?
と怒られそうな気配もありますが、まだ若かりし本当に
貧乏なラジオ少年だったころ、憧れだったのがハリクラの
このシリーズであり、目に留まったのがあと10分で終了、
ま、落ちなくても仕方ないかと競うつもりなしのたった
1度だけの入札がそのまま落札金額になってしまいました。。。
ま、よくある言い訳・・・イヤイヤ、良くある話です。💦💦

実はヤフオクでちらちら探してはいたのですが、
多く目につくのはS-85とかSX-99などのMT管でないやつです。
SX-96も一部GT・ST管などが使用されていますが、
電源部の整流や定電圧放電管なので、いよいよの時には
半導体に交換しても、信号経路に挟み込まない限り、
真空管の優しい信号を楽しめるはずです。

さて、60年も前に発売されたこの受信機は当時250ドルでした。
当時は1ドル360円だったはずだから、日本円で9万円でしょうか。
60年前の9万円って・・・結構お高いものだったので極貧ラジオ
少年には垂涎の的ではありましたが、手など全く届かない
何十億光年先の銀河のような存在でありました。

確かに日本製でもQファイバーを有した受信機は存在しましたが
拙生には神様のような無線雑誌のエディタのかたが、褒めちぎった
解説記事は、拙生の記憶に焼き付けるのに超新星爆発くらいの
インパクトがあったわけです。
そして今になってそれが半世紀の時を経て実現するということで、
落札したばかりなのに届くのが待ち遠しく、ワクワクしております。

実はこの受信機、現在の拙生に言わせると少々苦言を呈する
事になりそうです。
いくつか挙げれば、
RFがシャーププカットオフの6CB6を使っていること。
1stMIXerは6AU86AU6なのに2ndMIXerには6BA6を使っていること。
1stConvOSCの6C4出力をバッファなしに、いきなり
1stMIXerのカソードに入力していること。
オーディオアンプとBFO発振が双3極の同一管内で行われていること。
60年前の受信機に、新しく開発されたAGCやプロダクト検波などの
技術を求めることはできませんが、球の選定はできたはずです。
当時はAVC(≒AGC)のダイナミックレンジなんてことをシビアに
考える必要はなかったのかもしれませんね。

出品物はよくある【通電確認のみになるため現状渡し】であるため、
稼働するとは限らず、当然修理や調整が必要でしょう。
この受信機に限って言えば、聴こえりゃ満足ではなく、低周波の
音域から55KHz・1650KHzのIFTの調整、そしてトラッキングと
時間をかけて決して手を抜かずに気合を入れて調整します。
もちろんその前に全ての接触、RF・AF・電源周りの危なげな
キャパシタをすべて交換から始めることにします。

早く来ないかな。。。w

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2件のフィードバック

  1. OQQ より:

    リニヤはご卒業とのこと、今度はハリクラのメンテとリニューアル(?)ですか。
    経験と知識と技術があるからこそ楽しめる領域なのでしょうね。晴らしいことです。ロマンですね。メンテの経過など配信していただければと・・・

  2. Qsaku より:

    真空管はもう手がかないつもりが、ガキの頃の憧れの
    受信機でしたからついつい。。。
    どの程度のものなのか到着しなければ分かりませんが、
    今回は着く前から気合が入っております。(笑