CentOS7@もう一台

先日一台組み上げてある程度の設定をしてありますが、
もう一台CentOS6.5のサーバー機があるので、
事務仕事の合間に組み上げてCentOS7をインストール
しておきました。(設定はwebとメールのみ)

予備のHDDの手持ちを勘違いしていて、使おうと思った
1TBx2を、デスクトップマシーンに使ってしまいました。
使える1TBはありますが1年ほどUbuntuで使った中古です。
新品は500GBが4台あります。
そこでRAID6(x4)を考えたのですが電源が600W。
x4でも大丈夫なのでしょうけどRAID5(x3)にしておきました。

*以降ソフトRAIDの話

RAID6はパリティの2重化でRAID5の強化版という触れ込みで、
いかにもRAID5の欠点を払拭したスグレモノのように言われますが
実際に運用する観点から言えば拙生はそうは思っていません。

たとえば2D-XOR方式はRAID5+パリティ専用のディスクのため、
データーがディスクに書き込まれると、パリティ用にも必ず
書き込みが発生して負荷が大きいため、RAID5のように均一の
負荷と耐久性とはなりません。
P+Qでは異なるアルゴリズムを持つ2つのパリティを使って
1つのディスクが他の2つのディスクのパリティを受け持つことで、
2つのディスクに障害が起きてもデーターは失われません。
(図で書かないと分かりづらいですよね・・・)
と書くとP+QのRAID6バンザ〜イ!となるのですがそうは問屋が・・・

拙生流のちょっと強引な考え方を書きます。
ディスクが1本壊れるだけならRAID5でも大丈夫です。
では2本一緒に壊れるってどんな時でしょう。
以前にも書きましたがメーカ・型式・ロッドが同一で同じ条件の
使用状況なら、同時期に寿命が来ると考えるのが普通ですが、
電源など他に不具合がないのに、全く一緒に壊れるということは稀です。
電源など他の不具合による障害はほぼ全滅するので、どちらも
同条件でしょう。

それよりも多いのは1台壊れたために交換してリビルドするとき。
じつはこいつが危ない。
リビルドは高負荷で、ヘタったディスクには大きな負担となるからです。
これもRAID5も6も条件は一緒でしょう。
初期構築は簡単でもリビルドで失敗する例は結構あるらしいです。
拙生も最近RAID1のリビルドで初めて似たような経験しました。
リビルド終了直後に正常だったほうのディスクも壊れたのです。
終了後だったので事なきをえましたが、最中なら・・・
それとパリティのアルゴリズムやRAID5のパリティの加えて
RS符号方式(QRコードなんかに使われる誤り訂正符号)の解析など
実際の障害時においての復旧もRAID6のほうが難解であります。

結論は・・・今までサーバー運用してきた経験則から、HDDが
元気なうちに、一定時間(例えば2年)でディスクを交換する
と決め込めこみ、最悪の場合を想定し、バックアップを徹底すれば
RAID5で十分なのでは?ということです。
ホットスペアで贅沢にも1台遊ばせておけば、障害時に自動で
切り替えてくれますが、電源事情や電気代などから却下です。

余談1

オンボードのRAIDは使わないほうが良いでしょう。
オンボードRAIDをハードRAIDと勘違いしているかたも
少なくありませんが、ドライバ、つまりソフトウェアによる
ソフトRAIDなんです。
で、リチューム電池が切れて、100Vの供給もストップした場合、
BIOSが初期化されてしまうと、構築したRAIDでブートが
できなくなるという事例があります。
CPUやメモリのリソースに余裕があるなら、OSのソフトRAIDで
構築すべきでしょう。
というか拙生はそれらのリソース消費を組み入れてCPUや
メモリ容量などを決定します。
CentOSによるソフトRAIDで最低スペックのサーバー機は、
CPUがQ8400(キャッシュ4M・2.66GHz・FSB1333MHz)・メモリ
(DDR2・4GB)ですが、RAID1では全く問題なく稼動しています。

余談2

ハードRAIDはリソースを喰わなくて良いのですが、仕様が
満足できるRAIDのボードは非常に高価です。
それよりも拙生がソフトRAIDにこだわる一番の理由は、
リビルドと並行してサーバーを運用できるということです。

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