AlmaLinux-8.3

CentOS8の後継はAlmaLinux-8.3になりそうです。

AlmaLinuxはマイナーなディストロかと思いきや、クラウドホスティング
の分野では有名なCloudLinux OSという有償デストロのCloudLinux社が
キモイリで開発しているRHELクローンでした。
つまりRHELのダウンストリームであり、立ち位置はCentOS8と同じであります。
多分名称が違うだけで中身はほぼ一緒だろうと踏みました。

RHELクローンとしてはCentOSが圧倒的なシェアを誇っていたため、
代替デストロの開発は急ピッチで行われたとしても、3rdパーティなんかは
遅れるのが気になっていて、ならばすでに完成されているばDebian系
とかでも良いかと思いましたが、スポンサーがCloudLinux社であれば
充実するのにそんなに時間はかからないかもしれません。

気に入ったのがCentOS8が最初に掲げていた2029年までサポートがあること。
CloudLinux社による多額の出資(1億ドル?)で開発・メンテの
資金がが潤沢なため、開発スピードが速いことが容易に予想できること。
実際CentOS8のサポート打ち切り発表からさほど立っていないのに
使えるデストロがリーリースされていますし、多分3rdパーティも
一気に増える予感があります。
更にCentOS8をAlmaLinuxに切り替える乗り換えツールも公開されている
というイタツク(イタレリ・・・)なのであります。
拙宅の稼働中サーバーはCentOS7なので新規インストールになりますが、
CentOS8で納入した3台はこのイタツクツールを利用する可能性大です。

インストールしてみた

本日野暮用で多忙でしたがちょっとした合間合間に
インストールしてみました。
インストールイメージはこのサイトにあります。

フルインストールは9GBなのでDVDの両面が焼ける設備が必要です。
AlmaLinux-8.3-x86_64-dvd.iso

今回はCD片面1枚に収まるブートイメージでインストール。
AlmaLinux-8.3-x86_64-boot.iso 700M以下

大筋ではロゴや背景が違うだけでCentOSと変わりはありません。
ただ今回はCDで起動してインストールパッケージはネット経由で
リポジトリから落とすのですが、フルのURL
https://repo.almalinux.org/almalinux/8.3-beta/BaseOS/x86_64/OS/
も、ミニマムインストールのURLも
https://repo.almalinux.org/almalinux/8.3-beta/BaseOS/x86_64/kickstart/
もNエラーになりダウンロードに至らないため、調べると
http://ftp.sakura.ad.jp/almalinux/8.3/BaseOS/x86_64/os/
が良いという情報がいくつか見つかったので、試してみるとあっさり
インストールができました。

さて、RHELクローンの枯れているAlmalinuxはディフォルトでの
PHPバージョンが7.2と古めです。
CentOS7ですらPHP7.4になっています。
PHP8はすでに安定していて、アプリとの相性以外に大きなバグは
ないらしく、更に現在のPHP7.xとの比較では爆速だと聞くと、
どぉしても使ってみたくなるじゃないですか。。。
きっと動かない古いアプリなんかが出てくるかもしれませんが、
7から8にせざるを得ない時点で焦るより、今苦労しちゃったほうが
良いかとPHP8にしてしまいました。
特に問題なく移行できるなら、納品した3台もPHP8ですかね。

PHP8

まずモジュールリストを覗いて変更できる最新バージョンを
見ると7.4ですね。

sudo dnf module list php

php 7.2 (d)
php 7.3
php 7.4

この場合一旦7.4に格上げします。w
(d)はディフォルトで設定されたバージョンです。
ディフォルトをリセットして7.4を有効にします。

sudo dnf module reset php
sudo dnf module enable php:7.4

次にPHP8のリポジトリであるremiをセットします。

sudo dnf install http://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-8.rpm
sudo dnf update

モジュールリストを覗くと変更できるバージョンに
remi-8.0が入ってきています。

sudo dnf module list php

Remi’s Modular repository ・・・
Name Stream aaa
php remi-7.2
php remi-7.3
php remi-7.4
php remi-8.0 [e]

8を有効にしたあとに必要なPHP関連パッケージを
インストールしておきます。

sudo dnf module reset php
sudo dnf module enable php:remi-8.0
sudo dnf install php php-common php-opcache php-mcrypt php-cli php-gd php-curl php-mysqlnd ・・・

アップグレード済み:
php-8.0.3-1.el8.remi.x86_64 php-cli-8.0.3-1.el8.remi.x86_64
php-common-8.0.3-1.el8.remi.x86_64 php-fpm-8.0.3-1.el8.remi.x86_64
php-mbstring-8.0.3-1.el8.remi.x86_64 php-opcache-8.0.3-1.el8.remi.x86_64
php-pdo-8.0.3-1.el8.remi.x86_64 php-xml-8.0.3-1.el8.remi.x86_64

インストール済み:
libmcrypt-2.5.8-26.el8.x86_64
libsodium-1.0.18-2.el8.x86_64
oniguruma5php-6.9.6-1.el8.remi.x86_64
php-gd-8.0.3-1.el8.remi.x86_64
php-mysqlnd-8.0.3-1.el8.remi.x86_64
php-pecl-mcrypt-1.0.4-1.el8.remi.8.0.x86_64
php-sodium-8.0.3-1.el8.remi.x86_64

今回はとりあえずこんなもんです。
あとは必要に応じてですね。
不具合が出たとしても対応する時間はたっぷりあります。ww

MYSQL

標準レポジトリから落ちるようになっています。

sudo dnf install mysql-server mysql
sudo systemctl start mysqld
sudo systemctl enable mysqld
sudo systemctl status mysqld

セキュア設定のために以下のコマンドを叩き
対話式で必要に応じたセキュリティを確保します。

mysql_secure_installation

参考 bind-chroot

sudo dnf install bind-chroot

稼働中サーバーより丸ごと引き継ぎ。
rsync -azv -e ssh /var/named/chroot/var/named/* 192.168.x.x:/var/named/chroot/var/named/.

sudo systemctl start named
sudo systemctl enable named
sudo systemctl status named

エラーなしのステータスでラッキー♪
ちゃんと正逆両方引けます。
おっと、/etc/named.confを作っておくの忘れたかな?

他も更新予定のサーバーからRSYNCで属性ごと引き継ぎます。
例えば引き継いでみたSSL(https)サイトの設定は
     * opensslやmod_sslはインストール済みとする。
rsync -azv /etc/httpd/conf.d/ssl.conf 192.168.x.x:/etc/httpd/conf.d/.
sslコンフに記載されているパスにあるファイルも引き継ぎ。
rsync -azv /etc/pki/tls/certs/**.crt 192.168.x.x:/etc/pki/tls/certs/.
rsync -azv /etc/pki/tls/private/**.key 192.168x.x.:/etc/pki/tls/private/.
rsync -azv /etc/pki/tls/certs/ca.crt 192.168.x.x:/etc/pki/tls/certs/.

今後

webが半分終わった以外は基本的なmailやFTPは残っていますが、
PHPバージョンとの相性を除けばさほど苦労はしないと思います。
PPPoEをセットしておいて、現行機からユーザーデーターをすべてを
移した後に切り替えがどのくらいかかるかが勝負ですね。
切り替えた後からとりあえず振ってあるローカルIPアドレスや
ホスト名を変更して一度再起動。。。
遠い昔一度これで起動しないときがあって今でもこの瞬間は
ドキドキものなのですよ。

まだ何年か先の話にしても良いのですが、年々ボケてゆく
ボンクラ頭をのことを考えるとまだ多少は思考能力が
残っているうちに早めの切り替えたほうが無難なのでしょうね。@自爆

PHP8はまだ駄目っぽ!?

ちなみにCentOS7でPHP8を導入したらどぉなんだろう?
って、気になったらやってみたくてどぉしょぉもありませぬ。。。

sudo yum install -y –enablerepo=remi-php80 php which

はい、やっちまいました。。。
現在使用中のこのブログとクラウドがPHP8じゃ動きませんでした。^^;;;
PHP7.4にダウングレードするまで30分ぐらい表示しなかったと思います。
本体ではなく対応していないプラグインのせいなのですが、
最低限必要かつお気に入りのプラグインなのでそれらをぶち消す
勇気はなく、Nextcloudの方は全く対応していないようで、これは
他力本願で対応してくれるのをじっと待つしかない?w
てことは、AlmaLinux-8.3にしても、ブログツールプラグインと
CloudアプリがPHP8に対応するまでは7.4止まりってことですね。
PHP7.4にダウングレードしておきましょ。@ガッカシ

ダウングレード用コマンド
sudo dnf –allowerasing downgrade php

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