高速スタートアップの功罪

昨日の次回予告のディフォルトでオンになっている
高速スタートアップをわざわざ外す理由。。。です。w
以前もサラッと書いた気がしますが・・・

高速スタートアップ機能がオンにまっていると
Windowsをシャットダウンするときに、その時の
状態をhiberfil.sysに書き込んで記憶させて
シャットダウンします。
起動時はBIOSを読み込み情報をOSに渡して・・・
ではなくいきなりhiberfil.sysを読み込んで
起動するために高速であるとされています。

ちょっとパソに詳しい方ならhiberfil.sysって
ハイバネーション(休止)のときのファイルと
一緒じゃねぇ?とすぐに気づくでしょう。
何が違うの?って、それはシャットダウン前に
記憶する情報量です。
普通に休止状態にすると、シャットダウン直前の
メモリやCPUの状態を保存するため、休止状態から
復帰させると、シャットダウン前と全く同じ状態で
起動します。
それに対し高速スタートアップでは、カーネルや
ドライバのみ記憶して起動します。
つまりシャットダウン前に行っていたユーザーの
作業内容は消えてしまうことになります。
(保存したものが消えることはありません。)
見た目は普通に起動したように見えますが、実は
初期化されずに途中をぶっ飛ばして起動するのです。

拙生は1台のノーパソ君を除けば、ubuntuのブート
メニューからWindowsを選択して起動するか、または
全く別のストレージにインストールしておき、
起動時にF11やF12などでブートするストレージを
選択してWindowsを移動するので恩恵は全くありません。
しかし以前人様のパソで試したところ、HDDではかなりの
差(10秒程度)が出ましたが、SSDでは3秒くらいしか
違いませんでした。

功罪の功 3秒早く起動

これを書きながらサブデスクのパソで、ubuntuの
ブートメニューでWindowsを選択して、サインインの
前の画面までの時間を比較すると、高速スタートアップ
オンで8秒、オフで11秒です。w
つまりさほどの恩恵は無い割にはリスクが大きいのです。

例えば・・功罪の罪

オンにすると状態をhiberfil.sysに格納する分、
シャットダウン時間が2秒ほど長いようです。w

調子悪けりゃ再起動・・・が定番ですが、代わりに
シャットダウンしたから次に起動すれば同じこと。。。
ではなくなってしまいます。
シャットダウンでは本来のシャットダウンではなく
起動時に初期化せずに調子悪さはそのまま引き継ぐからです。
起動時の「Windows Updateの更新プログラム」が進まずに
長い時間くるくるやっている原因の一つです。
高速スタートアップ機能をオンされている場合は
初期化したきゃ再起動と覚えましょう。www

またシャットダウン前の状態で起動するということは
シャットダウンして周辺機器の状態を変更できないと
言うことになります。
つまり、プリンターや外付けのストレージなどを
シャットダウン後に外した状態で起動させると、
状態が変更されるため、不具合が多発することになります。
経験上USB系が多いようです。
シャットダウンする前に外しておくか、機能をオフにして
シャットダウンしてから外すか。。。
機能の仕組みをよく知らないとついやっちまいそうですよね。

拙生は経験がありませんが、BIOSが開かなくなることがある
という報告もあり、これは怖いですね。。。

挙げればまだあるのですがマニュアックに細かすぎるので省略。w
休止状態でも同様なことが起きるケースがあることと思います。

Q的時間短縮の結論です。w

起動時間の数秒を気にするほどなら、当然パフォーマンスにも
気を使っていなくてはならないはずですが、スタートアップの
設定を覗くと、大概は余計なものを常駐させてメモリの
リソースを無駄に消費させ、パフォーマンスを落としている
例を多く見かけます。
セキュリティソフト以外の無駄な常駐をぶっ消したり、
管理から無駄なサービスをぶっ殺したり、
システム詳細から表示の際のアニメーション効果などを
使わないようにすることで、パフォーマンスを上げれば
よほど時間短縮になるでしょう。
ネットありきの現在ではネットワークのさらなる高速化も
時間短縮の大きな要因となるでしょう。
しかし時間短縮に一番大事なのはキーボード・マウス操作の
高速化であることは間違いありません。ww
これはキーボードを高速に叩くだけでなく、ショートカット
キーを多用することによる時間短縮を含みます。

MS社に一言

高速スタートアップだけでなくトラブル多発のOfficeの
ハードウェアグラフィックアクセラレータはいまだに
ディフォルトで有効になっています。コンナノバカリ・・・
既知のリスクがある機能については、ユーザーがリスクを
承知の上で、自身の環境で試してみるなど、明示的に選択して
初めて機能すべきであって、ディフォルトで機能が働く設定は
全く持ってケシカランとしか言いようがありません。

HOME

おすすめ