ぴーいーぴー
最近宅配便で届くのは食するモノばかり。
宅配便のオニイサンが重たそうに運んできた中身は
10Kgの新米x2袋と玄米1袋などで30Kg以上。。。
渡された時心の準備が出来ていなかったので、
危うく手から滑り落ちそうになって慌てました。^^;;
Peak Envelope Peak
先日かなり詳しい方とのお話しの中で、拙生が
SSBのPEPについて、PEPは実効値だと言うと
ちょっと怪訝そうな顔をされました。
尖頭電力とかPEP(Peak Envelope Peak) などと
言われると、ついPeakやPeak to Peakを思い浮かべて
しまいそうですが、音声入力ピークとなる高周波の
最大振幅の1周期を切り取った部分の実効値なんです。
つまり測定器で波形観測して山と谷の間(Peak to Peak)の
電圧を測定できたら、peakはその1/2。
その実効値RMSは1/sqrt2(0.707)倍ですから、PEPは
(PtoP/(2xsqrt2))^2/R
となります。
50Ω終端で計算するとPtoPが200VでPEPで100W。
141Vで50W、100Vだと25Wとなります。
電波法によく出てくる平均値は複雑怪奇です。
包絡線上の最低周波数の周期よりも十分長い周期の間での
実効値なのですが、よく分かんねぇや。。。ですよね。
一般的にサンプリング周波数を10Hz、つまり1/10秒程度の
実効値ということになります。
これらを理解する前に、まずは電力系でよく使われる
基本の正弦波でおさらいしてみます。
正弦波電圧最大値をVmとすると
平均値Vaは
Va = Vm×(2/π)
実効値はVeは
Ve = Vm / sqrt2
瞬時値Vtは
Vt = Vm sin(ωt)
となります。
まず平均値は正弦波の1周期ではプラマイゼロ
になってしまうので、半周期で考えます。
要は半波(半端じゃありませんぜ)分の面積を
割り出して、1/2周期となるT/2で割ります。
数学の苦手な方は面積の出し方は覚えないように
したほうが無難かも。w
T/2までの定積分でまずは面積を算出
S = ∫Vm sin(ωt) dt
= Vm [-(1/ω)cos(ωt)]^(T/2)_0
= -(Vm/ω) { cos(π) – cos(0) }
= Vm×T/π
上式をT/2で割るので
Va = (Vm×(T/π))/(T/2)
= Vm(T/π)x(2/T)
= Vm×(2/π)
となりますが、覚えるのはVa = Vm×(2/π)だけで十分です。w
実効値は直流の場合と同じ電力を発生する
交流電圧の値です。
コンセントのAC100Vは実効値で、最大電圧Vmは
sqrt2倍の141Vであることはご存じかと思います。
ではそれがなぜなのかを書いてみますね。
直流の電力Pは
P = V^2/R
なので瞬時値のPtは
Pt = (Vm^2/R)sin^2(ωt)
= (Vm^2/2R){1-cos(2ωt) }
となります。
今度は半周期ではなく、1周期Tまでの定積分をTで割れば
Pa = (1/T)∫(Vm^2/2R){1-cos(2ωt)}dt
= (Vm^2/2RT)[t-(1/2ω)sin(2ωt)]^T_0
= (Vm/sqrt2)^2/R
これで平均電力Pa(Vaではない)が算出されました。
これを直流
P = V^2/R
と比較することで実効値が算出できます。
V^2/R = (Vm/sqrt2)^2/R
V^2 = (Vm/sqrt2)^2
V = Vm/sqrt2
となります。
で、VはVeなのか?って聞かれたことがあります。
直流は瞬時値・平均値・実効値は同一ですから
V = Vm/sqrt2
は
Ve = Vm/sqrt2
として構いません。
ま、こんなところでしょう。
∫ が いんてぐらる で変換できることを
覚えてから、数式が楽ちんです。w
さて、無線系に話を戻どそうとしたらこんな時間なので
次回ということで。。。
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