ストレンジクォーク

先日人生の先輩である友人のお孫さんに
超新星爆発やブラックホールについて代役で
説明した話を投稿しましたが、その友人曰く
それ依頼ずっとお孫さんは宇宙に興味を持って
いろいろ調べている模様です。
で、最近は全く話について行けず、多少困惑気味
なのだとか。。。w
それは拙生の責任じゃありませんって。w

2〜3日前もストレンジがヤバイという話を
聞かされて一応フンフンと相づちを打ってみたものの
チンプンカンプンだったそうで、何だそれ?って
尋ねられました。
おお、中性子までいったか、と感心したものの、
素粒子の説明は結構大変ですので、触りだけ
お話しておきました。
というか、素粒子については拙生もそんなに
詳しくはありませんし。。

以下、お話した概要です。

中性子星のコアでは鉄の原子構造すら極端な圧縮と
高熱で、通常はグルーオンという強い相互作用で
結びついていて、単体では物質にならないクォーク
という素粒子が解放状態になり、素粒子単独で
物質を生成するようになります。
クォーク物質で出来ている天体をクォーク星といいます。

素粒子の1種であるクオークは6種類ありますが
陽子や中性子はそのなかの2種であるアップクォーク(U)
2個と、ダウンクォーク(D)1個で構成されますが、
他の素粒子の組み合わせで出来た粒子は非常に短命で、
生成されても即座に消滅してしまうため、クォーク星の
成分もUとDの2つとなります。

更に圧縮と高熱による極限の環境下になると、
2つの他にストレンジクォーク(S)が生成されます。
Sは他の2つより質量が大きいため、弱い相互作用でも
結合するのですが、通常は不安定でUとDに分解されて
しまうことがほとんどです。
ところが一定の条件下でとても安定した結合を
したものが出来上がることがあります。
そうなるととても危険な状態になります。
UとDの他にSが加わり安定してしまうと、宇宙一強固で
安定した粒子となり、これに触れたものは全てストレンジ
物質に変換されてしまうのです。
ストレンジ物質で出来ている天体をストレンジ星と言います。
本当にヤバイ天体です。

ストレンジ物質もストレンジ星に閉じ込められていれば
危険はないのでしょうけど、重力で引き合った中性子星
同士の衝突で、ブラックホールになってしまうのが
中性子星などの終焉ですから、衝突時の爆発で宇宙空間に
放出されたストレンジ物質は、触れるもの全てをストレンジ
物質に変換しながら拡散されることになります。
もちろんたった1個の粒子が地球や太陽に届いても
それは免れることは出来ないのだそうです。。。^^;;;

以上、調べたもの、聞きかじり、記憶のごっちゃ混ぜなので
古くて通用しない説や間違いもあるかもしれませんが
友人もヤバイ部分だけはは理解してくれたようで、なんとか
お役御免となりました。
本当は中性子星に至るまでの過程もおさらいしておきたかった
のですが、とても長くなるので省略しました。
最後に相対性理論はどぉ説明したら良い?
と聞かれたので、特殊?それとも一般?と言い掛けましたが
すでに結構時間を喰っていたので、次回ね!といって
電話を切りました。ww

中性子星でもヤバイのに、そんなのが地球の側になくて、
本当にラッキーだと思います。
でも仮説とは言え、どのような研究でストレンジ物質のことが
分かるのか・・そんなこと考え始めたらもぉ頭がモゲそうです。。。^^;;

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